「クックチル」とは加熱殺菌した食品を急速に冷却しチルド(0~3℃)の温度帯で保管し、必要な時に再加熱して提供するシステムです。
HACCP(アメリカで宇宙食の安全性を確保するために開発された衛生管理システム)に基づいて行われる調理システムであり、食品の安全性と品質を確保します。
クックチルは某有名ホテルや旅館で採用され、少人数で大量調理が可能となるとともに計画調理を行うことで1日の作業量を平滑化することができます。当施設では、月曜日から金曜日が調理、土日は盛付け・洗浄業務を行なっています。
クックチルは、食事提供日まで2~3日間チルド庫で寝かせるため、利用者の皆様が好む煮込み料理(煮物・カレー等)では、素材に味が染み込み、美味しいと評価をいただいています。>>調理例へ
ホテルパンに具材を並べ、1台で煮る・焼く・蒸すが可能なスチームコンベクションオーブンで調理します。基本的に鍋、釜類は使用しません。食材の中心温度75℃で1分以上の加熱を行います。
ブラストチラーを使用し、調理した食品を強力な冷風を均一に当て、90分以内に芯温をチルド温度帯になるよう急速に冷却します。
急速冷却した調理品を大型チルド庫へ保存する。最大5日間の保存が可能となります。
大型チルド庫に保存してある調理品をチルド状態で食事形態(常食・刻み・ミキサー等)、温めるものと冷たいものを分け、トレーに盛り付け、再加熱カートにセットします。
再加熱室内のドッキングステーションへ再加熱カートを運び、連結してからタイマーをセットします。加熱開始時刻まで再加熱カートは、冷蔵庫として機能します。朝食分は、前の晩にセットしますので、調理員の早番シフトが不要となります。
提供時間50分前に再加熱カートが温かく提供する食品だけ120℃の熱風を当て、加熱を始めます。 和え物等冷たい状態で提供するものについては冷蔵環境を持続。30分の加熱後、20分間で85℃まで温度を下げます。
再加熱終了のブザーを確認した後、ドッキングステーションから再加熱カートの連結を解除し、ユニットへ運び、配膳を行ないます。
洗心荘では、利用者の皆様に安全に美味しい食事の提供ができるようにクックチルシステムを採用しています。クックチルによる食事の出来栄えについては、調理例をご覧ください。>>調理例へ